報復心を未来に解き放つ日記

メタルギアとかゲームとかアニメとか映画とかの低レベルな感想駄々もれ日記

映画の感想:ゾンゲリア

ゾンゲリア [Blu-ray]

ゾンゲリア [Blu-ray]

  • 発売日: 2014/12/02
  • メディア: Blu-ray
多分日本のこの映画あるある:サンゲリアと間違ってレンタルする

あらすじ。
田舎の港町にて不気味な殺人事件が多発していく。
観光客や漁師が犠牲になり、保安官は事件を追うが、その殺人の被害者と妻に何らかの接点が見つかって…

という感じか。
ネタバレしてやらないと深くは話せない。
なので、この先はネタバレしますので見たいと思うかたは以下略。
え?『ゾンビ映画』かって?
広い意味ではゾンビ映画だよ。









こっちはグロ強しなのでレベル高い人向けになる。








ネタバレ
まずゾンビは大きく分けると二種類になる。呪術(ブードゥー)ゾンビと化学(ウィルス的な)ゾンビである。
本作は呪術ゾンビである。
というより元々ゾンビとはブードゥーの秘術ゾンビパウダーで造られる存在である。ぶっちゃけ麻薬漬けにして奴隷としてつかってたのではないかというのが通説らしい。
そこから映画でブードゥーの魔術師が操る兵士的扱いでゾンビが出てくるようになった。その後、いわゆる動く死体ゾンビが出てくるのは『ナイトオブザリビングデッド』とかまでかかる。今のイメージのゾンビは『ゾンビ』で完成だと思うが。

で、この映画に話を戻すと、大抵のゾンビ映画ではゾンビとの撃ち合いに重きを置いてる。立て込もっていたがバリケード破られたり…とか。
本作はそういうのではなく、崩れ去る日常を描いた恐怖というのがメインである。
田舎町の中で、周りの人々が実は死者だと判明していく恐怖。見た目ではわからない。死者は日常に擬態しているのだ。
バイオハザードを遊んでる人にわかりやすく言うなら、バイオ4の村人が普通の言語を喋って一見人当たりが良いようなものである。後で集団で襲ってくるのも同じだ。この映画の場合油断させてから襲うのだが。

終盤、保安官は妻がゾンビだと知り黒幕に挑むが、妻は自分が死者だと気付いていなかった。事実を知った妻は自分を埋めてほしいと願い、保安官はその通りにした。
この下りに正直並の恋愛映画にはない切なさを感じた。いやマジで。愛した妻は既に死んでいたのだ。
まぁすぐに切なさを感じる間もなく死者の群れが妻の埋まった墓に集まって花を供えに来たので保安官と視聴してるおれはビビることになるのだが。死者が葬式に立って参列してる上にみんな保安官と知り合いの人々で町ですれ違ったりしてる人とか絶望的だし。
だが更なる絶望が待っていた。
保安官もまた死んでいたのだ!
………
ここで終わるのだが、果たして保安官はこのあとどうしたのか気にはなる。
一言でまとめると滅茶苦茶オモシレー映画だな(笑)
恐怖演出とか特撮とかけっこう出来が良くて、CGではできない部分とはなにかと言えば『実物がそこにある』という質感だ。
葬儀屋が死体の見た目を元の状態に戻す処理をするシーンは見所である。

本作のタイトルを直訳すると『死と埋葬』である。
ゾンビ映画という題材でサスペンスとグロと日常が崩れ去る恐怖と、そして愛する人への埋葬をテーマとしたそれなりに深い映画だったなと思った。絶対に邦題で損してると思う。
こんな感想出してるの多分俺だけかもしれないが(笑)

次はサンゲリアの感想にする(笑)